🗾国内旅行記

紫式部ゆかりの地を巡る京都の旅~蘆山寺と墓地を訪ねて

2024年10月25日

2024年大河ドラマ『光る君へ』で、日本文学の名作『源氏物語』を生んだ平安時代の才女・紫式部が、初めて大河ドラマの主人公に選ばれました。
彼女の足跡を辿るために、京都にあるゆかりの地を巡る旅へと出かけました。

紫式部の肖像画。平安時代の女性作家として知られ、『源氏物語』の作者として有名。優雅で知識豊かな雰囲気が伝わる。 / A portrait of Murasaki Shikibu, the renowned Heian-era female author famous for writing "The Tale of Genji," exuding an elegant and intellectual aura.

今回訪れたのは紫式部が生まれ育った跡地である蘆山寺や、彼女の墓地。

この旅を通して1000年前に実在した女性のロマンに触れてきました。

紫式部が生まれ育った地~京都の蘆山寺を訪ねる

平安時代を代表する才女・紫式部が生まれ育ったとされる京都の蘆山寺。
彼女の足跡を感じながら、歴史と文学の息吹が息づくこの場所を訪ねました。

平安時代中期が日本史の中でも特に好きな私

ひらがなが生まれたのもこの時代です

蘆山寺がある場所には、かつて紫式部が生まれ育った家が存在していたそうです。
今から1000年以上前、この地に紫式部が暮らしていたんですね!

まずは入り口をくぐります。
「紫式部邸宅跡」と書かれていますね

蘆山寺(ろざんじ)の静かな入口。緑に囲まれた参道が続き、落ち着いた雰囲気の中で訪れる人々を迎える。 / The tranquil entrance to Rozanji Temple, with a pathway surrounded by greenery, offering a serene atmosphere for visitors.

大きな石に紫式部の歌が刻まれています。

巡りあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな

蘆山寺にある黄金の紫式部像。金色に輝く像は、紫式部の文学的功績を称えるシンボルとして、訪れる人々に深い印象を与える。 / The golden statue of Murasaki Shikibu at Rozanji Temple. The shining statue serves as a symbol honoring her literary achievements, leaving a profound impression on visitors.

百人一首の57番

ここの目玉は「源氏の庭」
平安王朝らしさを表現している美しい庭です。
ここからは有料ゾーンです[入場料は500円]

黄金の紫式部像の奥に受付がございます

蘆山寺にある黄金の紫式部像。金色に輝く像は、紫式部の文学的功績を称えるシンボルとして、訪れる人々に深い印象を与える。 / The golden statue of Murasaki Shikibu at Rozanji Temple. The shining statue serves as a symbol honoring her literary achievements, leaving a profound impression on visitors.

そして源氏の庭

蘆山寺の源氏の庭。庭園は『源氏物語』にインスパイアされた美しい景観が広がり、訪れる人々に静けさと歴史的な魅力を感じさせる。/ Rozanji Temple's Genji Garden. The garden, inspired by "The Tale of Genji," offers a beautiful landscape that evokes tranquility and historical charm for visitors.

6月終わり~7月ごろは桔梗の花が見物です。

私が紫式部を尊敬する理由は、当時の完全身分社会の時代に女性が実力で名を馳せたからです。
紫式部の本名は謎のままで、当時の女性は本名すら明かさない時代でした。
貴族とはいえ決して高くない身分だったにも関わらず、天皇を魅了し、後の1000年の世にも受け継がれる作品を残したからです。

約1000年前にこの地に紫式部が立っていたんだと思うと、ロマンだな!

平安朝を彷彿とさせる源氏の庭。美しい日本庭園の景観が広がり、『源氏物語』の世界観を感じさせる静寂で風情のある空間。/ Genji Garden, evoking the Heian period. The serene and picturesque Japanese garden landscape creates an atmosphere that reflects the world of "The Tale of Genji."

いいアイディア思いつかないかな~と、庭を見つめながらしばらく座っていました。

この地には何度か訪れたことがあります。初めて来たのは就活で京都に来た時だっけ(笑)
あれからいろんなことがありました(笑)

蘆山寺の源氏の庭に鮮やかな紫色に咲く桔梗の花。庭園の美しい景観と調和し、紫式部の世界を感じさせる。/ Bright purple kikyo flowers blooming in the Genji Garden at Rōzanji Temple, harmonizing with the beautiful landscape and evoking the world of Murasaki Shikibu.

旅行好きの私なのですが、つい最近御朱印を始めました!😉
47都道府県制覇したのに今更‥(笑)って感じです😂

ということで御朱印を二ついただきました。

蘆山寺の御朱印、寺院の印章とともに書かれた日付と寺名が特徴的。神聖な雰囲気を感じさせる美しいデザイン。/ The goshuin (temple stamp) from Rōzanji Temple, featuring the temple's seal along with the date and name of the temple, reflecting a sacred and beautiful design.

訪れた蘆山寺は京都御所の隣に位置します。

紫式部が眠る墓地を訪ねて~静寂に包まれた京都・紫野

平安時代の女流作家・紫式部が眠る京都の紫野。
静寂に包まれたこの場所で、彼女の偉業を振り返り、歴史の深さを感じるひとときを過ごしました。

紫式部の墓地はこちらの奥に存在しています。

紫式部のお墓がある場所の写真。古い墓石が静かに立つ、歴史的な場所としての荘厳さが感じられる。/ A photo of the location of Murasaki Shikibu's grave. The ancient gravestone stands solemnly, evoking the historical significance of the site.

静かな小道を抜けると…

こちらが紫式部のお墓です。
(写真には映ってませんが隣にあるお墓は小野篁の墓だそうです。)

紫式部のお墓、落ち着いた雰囲気の中に建てられた石碑。彼女の功績を讃えるために訪れる人々に静かな時を提供する場所。/ The grave of Murasaki Shikibu, marked by a stone monument set in a peaceful atmosphere, providing a tranquil spot for those who come to honor her legacy.

晩年、紫式部は宮中を退いた後このあたりに住んでいたといわれています。
ちなみに手前の墓石は明治32年に建造されたものです(墓石の年号から判断)

奥にある墓石は・・わかりませんが、はるか大昔からあったんでしょうね。

紫式部のお墓にある古い墓石の写真。長い歴史を感じさせる、静かで荘厳な雰囲気を持つ墓石が、彼女の文学的遺産を物語っています。/ A photo of the ancient gravestone at Murasaki Shikibu’s grave. The stone exudes a sense of long history, with a quiet and solemn atmosphere, telling the story of her literary legacy.

しっかりと手を合わせてきました。

紫式部の肖像画とそのお墓が並ぶ写真。肖像画は彼女の文学的功績を象徴し、静かな場所にあるお墓は彼女を偲ぶために訪れる人々にとっての重要なスポット。/ A photo featuring a portrait of Murasaki Shikibu and her grave. The portrait symbolizes her literary achievements, and the serene grave serves as an important spot for those who visit to honor her memory.

このお墓が本当に紫式部のものなのか

室町時代にかかれた室町時代の注釈書『河海抄』によれば

「式部墓所在雲林院白毫院南 小野篁墓の西なり」
と書かれており、これがこの墓の場所と推定されているわけです。小野篁の墓が隣にあることからも証言と一致しています。

貴族の世の中だった平安時代中期から、日本の世は激動の乱世に変わり、長い歴史を経て今に至ります。
悠久の京都をずっと見守りながらお墓が存在し続けてくれたことに感謝するばかりです!

科学的に証明するのは不可能ですが、きっとここが紫式部のお墓なんだと思います!

紫式部の「源氏物語」若紫の巻を表現した絵巻。華やかで繊細な筆致で描かれた若紫と光源氏の出会いのシーン。/ An illustrated scroll depicting the "Wakamurasaki" chapter from Murasaki Shikibu's "The Tale of Genji". The scene of the meeting between wakaMurasaki and Prince Genji is portrayed with vibrant and delicate brushwork.

紫式部が亡くなった年ははっきりとは分かっていません。
ですが、紫式部の遺した源氏物語は、1000年を超えた今もなお人々の心に影響を与えているのです。

紫式部のゆかりの地は他にもいろんな場所に行っているので、ご紹介いたします!

紫式部のお墓の場所

〒603-8165 京都府京都市北区紫野西御所田町

紫式部関連の旅行記

石山寺にある紫式部の像。源氏物語を執筆する姿が表現され、文学的な歴史を感じさせる。/ Statue of Murasaki Shikibu at Ishiyama-dera, depicted writing "The Tale of Genji," reflecting the literary history.

🗾国内旅行記

2025/4/6

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    • この記事を書いた人

    るる氏

    はじめまして!旅行大好き日本人男性
    観光地マグネット収集しながら世界のいろんなところを旅行中

    国内47都道府県制覇
    海外25カ国

    ひとり旅を中心に新しい発見やステキなところをお届けする旅ブログを書いています

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